古道具は "繰り返し使う"。シンプルだけど大切なこと
例えば着なくなった衣類をハギレや雑巾としてもう一度使う。
それって十分「サスティナブル」だと思いませんか?
福井市佐野町にお店を構える『道具屋 ここのつ』には、
どこかで道具としてひと仕事を終えた古道具がズラリと並びます。
木製の什器や無垢棚、ガラス瓶にお皿の器、本など、
これらがもう一度誰かの暮らしに寄り添う道具として生かされることも、実は環境によいことです。
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「小さいころから木が好きで。古い木材のとろとろ感や傷・凹凸、
現代品では感じられないガラスのゆらゆら感などがたまらないんです」
と話す店主の川村さんがお店を開いたのは2年ほど前のこと。
「もともと古道具が好きで自分の生活に取り入れていましたが、
近所の方からもいただいたりするようになり、気づけば大変なことに...。
ここまでしっかりと残ってきたものだから、捨ててしまうのはもったいないし、悲しくて」と
道具として第2の(もしかすると第3、第4の)ステージを探してあげることに。
"ものを繰り返し使う"。シンプルだけど大切なことですよね。
古道具をもう一度使ってもらうため、しっかりとお手入れを
「せっかくまた誰かの暮らしに取り入れてもらえるなら、
古道具を生活道具としてしっかりと使えるように」と、
お店に並ぶ前には道具への細かい手入れも欠かしません。
古道具の長い年月の中でたまった汚れやほこりなどを細部までふき取り、
素材本来のツヤが出るよう蜜ろうで丁寧に仕上げます。
微妙な曲がりやへこみがあることもありますが、それも大切な個性。
この古道具は元々どんな風に使われていたのだろうかと想像しながら
使用シーンを考えるのも楽しいですよね。
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そんな古道具は長い年月にわたり誰かの暮らしの一部となっていたもの。
新しい時代のライフスタイルにもすっとなじんでくれるはずです。
暮らしに古道具を。取り入れやすいかごと布
数多くの古道具の中でも、暮らしに取り入れやすいのがさまざまな形のかご。
素朴な風合いで見た目も素敵なので、ひとつ部屋に置いてあるだけでインテリア的な役割を果たしてくれます。
使い方もさまざまで、普段使用する野菜や果物を盛って、
ほこりが被らないよう布をかぶせておくだけでも様になります。
取っ手が付いているかごは持ち運びしやすく、便利ですよね。
竹かごにたっぷり入れたみかん。布を目隠し代わりにのせておきましょう。
また、なにかを収納する以外にも、水はけがよいという特性を生かせば、
布を敷いて洗った食器を乾かしておくかごにも変身します。
洗った生野菜の水切りに。下にはキッチンタオル代わりのマルチクロスを添えて。
"正しい使い方"がない分、アイデア次第でかごの個性がひきたちますし、
そのほとんどが自然素材で作られている分、生活の邪魔をすることなく日常になじんでくれます。
それぞれの暮らしぶりに合わせて取り入れてみてくださいね。
古道具の懐かしい雰囲気がいつもの暮らしをちょっぴり豊かにしてくれるはずですよ。
@[kitchen-cloth.html]
==【取材協力】道具屋 ここのつ 様======================
【住所】天然温泉佐野温泉「福の湯」(福井県福井市佐野町14-8)前
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