アイアンレールの製作風景
①窓サイズに合わせて主材を切断
お客様からご注文が入るとまず、お客様の窓のサイズに合わせて10メートルほどある主材(鉄のバー)を切断します。
こちらの鉄工所さんでは、もともとアイアンの棚受けなども生産しており、熟練の職人さんたちが、耐荷重や耐久性など細かなところまでこだわって製作してくださっています。
②職人の感覚だけで主材を曲げる
曲げの工程に入ります。鉄を曲げる機械に取材を挟み込み、足のペダルの感覚だけで、徐々に90度に曲げていきます。
少し曲げすぎる程度で止め、徐々にコンポーターハンマーでたたきながら元に戻していきます。何度も角度を確認しながら、これも職人さんの目と手の感覚だけで仕上げていきます。
③サンダーで研磨
鉄も木と同じで、切断したり穴をあけたりした部分がささくれのようになり、手を切ってしまうので、都度、サンダーという機械で、傷や凹凸のないようならしていきます。
さらに、壁との接続部分になるブラケットとなる薄板を用意し、切断後ネジ用の穴をあけます。
④ブラケット部分を溶接
ブラケット(壁との接続部分)となるプレートをレール本体に溶接します。
通常は材料を足して溶接することが多いのですが、接続部分が少しボコボコした仕上がりになるため、よりスッキリとした見た目になる「ティグ溶接」という手法を採用。細かいところにも職人さんの高い技術力が隠れているんです。
熱が入りすぎると細くなりすぎるため、均等に、同じスピードと同じ距離を保つよう配慮。中心ブラケットはレールが回るのでおさえながら、仮止めと角度の測定を繰り返しながら進めます。
⑤つや消しの焼付塗装
KURASIKU のアイアンレールの大きな特徴のひとつが、より鉄ならではの素朴さを感じるマットな質感。車の塗装と同じ、耐久性のある焼き付け塗装を採用しています。
さらに、湿気や光による劣化を防ぐための、防サビ・防水塗装と高耐久性ウレタン塗装を重ねて耐久性を強化。仕上がったら数日乾燥させて完成です!
このように、1つ1つ職人の手で製作しているKURASIKUのアイアンレール。
次にその魅力についてご紹介したいと思います。
KURASIKUのアイアンレールの魅力
①究極のシンプルを追求した極細デザイン
アイアンレールというと、少しアンティーク風の装飾性が強いものが多いのですが、私たちは自然素材の布や外の景観がより引き立つよう、できるだけシンプルなデザインにこだわりました。ブラケット(壁とレールの接続部分)をレール本体と一体化。
カーテンを吊れる耐久性を加味しながらも、極限までの細さを追求しました。
②鉄ならではの質感を生かしたマット塗装
KURASIKUのアイアンレールの大きな特徴のひとつが、マットな塗装です。鉄本来の質感をできるだけ生かすため、素朴な雰囲気のでるツヤなし塗装を選択しました。
黒漆を塗り重ねたような深みのあるブラックが窓辺をセンスよくまとめてくれます。
③2種類以上の布が吊れるダブルレールも
ご用意したのは1本の「シングルレール」と、2本がひとつになった「ダブルレール」の2種類。
「ダブルレール」は、薄地の生地と、厚地の生地の2種類を同時に掛けることができます。
④何を吊っても絵になるアートな存在感
シンプルを極めた漆黒のアイアンレールだからこそ、存在そのものがまるでアートのよう。
カーテンだけではなく、観葉植物(プラントハンガー)やモビールなど、お気に入りのものを自由に吊ってみてください。何を添えても絵になる不思議な魅力があります。
そのほか、アイアンレールを使ったコーディネート事例もご紹介していますので、こちらもぜひご覧ください。