KURASIKUのマット&シンプルな漆黒アイアンレールはこちら
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筆者:出口季代
創業50年余の老舗カーテンメーカー「株式会社カズマ」に入社後、8年間にわたり縫製課にて縫製リーダーを務め、その後EC事業部に配属。KURASIKUではお客様対応を担当。日々数十件に及ぶ顧客からのコーディネート等の問い合わせに対応している。一般社団法人日本インテリアファブリックス協会認定 窓装飾プランナー
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アイアンレールとは?
アイアンレールとは、その名のとおり、アイアン=鉄製のレールで、重厚感とブラックカラーの引き締まったフォルムが大きな魅力です。
主にカーテンのレールとして使われていますが、最近では
- ランドリールームの洗濯物をかける竿代わり
- キッチンや洗面所のタオル掛け
などに取り付けるアイアンバーをよく見かけますね。
アイアンレールの種類と選び方
同じ鉄製のアイアンレールといっても各メーカーによってデザインも体裁もさまざま。その違いは大きく分けて4つあります。
- ランナーの有無
- 装飾的なデザインの有無
- ツヤの有無
- シングルタイプかダブルタイプか
などです。以下にその詳細を説明していきます。
1・ランナーの有無
まず、アイアンレールにランナーがついているか、ランナーがついていないかの違いについてご説明します。
ランナーとはカーテンレールについている輪の形をした部品のことです。 カーテンを吊るす時に生地についたカーテンフックを引っ掛けて使います。
たいていのアイアンレールにはこの輪っか状のランナーがセットに付いています。
通常の機能性レールと同じようにカーテンの開閉がスムーズな一方、せっかくのアイアンレールの魅力がランナーによって見えにくくなるというデメリットもあります。
一方、ランナーが付いていない場合は、カーテンの生地を掛けるためにS字フックやループのついたクリップ、布リボンなどを用意します。
例えばKURASIKUではカーテンの生地にあらかじめ8つのボタンホールがあいていて、そちらにオリジナルの布リボンやボタンストラップを通して掛けます。
2・装飾的なデザインの有無
アイアンレールに多いのが、レールの両サイドに葉っぱや植物のツルなどをイメージしたヨーロピアン風のデザインが施されたもの。
これはカーテンなどインテリアファブリックの先進国である欧州の影響を受けているもので、アンティークインテリアなどによく合うようデザインされています。
また、わざとサンドペーパーで色落ちさせたような、ヴィンテージ感を強調したデザインのものもあります。
一方、KURASIKUのアイアンレールのように、鉄ならではの質感や風合いを生かして、シンプルにつくられたものもあります。
3. ツヤの有無
アイアンレールの中には、ツヤ感のあるものとツヤがなくマットな風合いのものがあります。そのツヤの秘密はコーティングにあります。
カーテンレールは長期にわたり強い日差しにさらされるため、UVカットや色落ち防止のコーティングがされています。
ニスのように光るコーティングもあれば、表面がザラザラした仕上がりになるものもあり、メーカーによってさまざまです。
4.シングルタイプかダブルタイプか
次に、シングルレールとダブルレールの違いについてご説明します。
シングルレールとは1本(1枚掛ける)、ダブルレールとは、2本(2枚掛ける)レールを指します。
シングルレールは1種類のカーテンを吊ることができ、ダブルレールは2種類のカーテンを吊ることができます。
アイアンレールのメリットとは?
独特の存在感を放つアイアンレール。購入前にふつうの機能性レールや装飾レールとの違いやメリットデメリットを把握しておきたいですよね。
アイアンレールのメリットは、
- 唯一無二のおしゃれなデザイン
- 窓際のインテリアとしての存在感
- 耐久性に優れている
上記3つがあります。それぞれ詳しくご説明していきます。
1.唯一無二のおしゃれなデザイン
アイアンレールの魅力は、なんといってもそのデザイン性。アイアンというだけでオシャレに見えるんです。
例えば、タオル掛けをアイアンバーにしたり、収納かごとしてアイアンバスケットを選ぶ方が多くいらっしゃいますよね。
なぜプラスチックを選ばないのかと聞かれたら、アイアンならではの重厚感や素材むき出しの素朴さがおしゃれだから、ではないでしょうか。
アイアンの存在感は、他の素材にはまねできない独特のものがあります。
2.窓際のインテリアとしての存在感
アイアンレールは、脇役というより主役級の存在感があります。
カーテンレールという役割だけではなく、部屋の空間そのものをおしゃれにしてくれるインテリアアイテムとして活躍してくれます。
観葉植物をプラントハンガーで掛けてみたり、手作りの流木ハンガーとお気に入りの布を吊ってみたり、好きなロープやリボンをつなげてみたり・・・・
アイアンレールは通常のレールに比べて細いため、なんでも引っ掛けることができ、使う人のアイディアでさまざまな窓際アートができそうですね。
3.耐久性に優れている
通常の機能レールは、樹脂製やアルミ製のものが多く、十分耐久性を考えられたものになっています。
とはいってもやはり、毎日強い日差しにさらされると劣化していき、割れやすく壊れやすい状態になるのは仕方のない事です。
しかし、アイアンレールは、色の変化など見た目の経年変化は考えられますが、鉄製ですので、折れたり壊れたりすることは、ほぼ考えられません。メンテナンス次第で長く愛用できるレールです。
アイアンレールのデメリットとは?
一方、アイアンレールにもデメリットがあります。
- 重い
- 価格が高い
- 開閉の滑りが悪い
以下、詳しくご説明していきます。
1.重い
最初のデメリットとしては、鉄ならではの重さがあり、壁の中にしっかりとした下地がないと取り付けができないということです。
また、重さがあるので取付も女性ひとりでは大変です。
ただ、どんなレールでも壁の下地の確認は必要ですし、慣れていない人が1人で取り付けするのは危険を伴います。
ですので、アイアンレールはもちろん、カーテンレールの取り付けは、やはり業者の方に依頼するほうが好ましいでしょう。
2.価格が高い
安価な機能性レールは、商品によって価格に幅もありますが、1M幅で3000円程度でオーダーできるものもあります。
一方、アイアンレールの場合は6000円前後~2万円が相場です。
このように機能性レールに比べて価格が高いのが2つ目のデメリットといえます。
3.滑りが悪い
輪っかのランナーが付いていない場合は「滑りが悪い」というデメリットもあります。
輪っかのランナーがないと、布リボンや紐などで生地を掛けることになるので、どうしてもカーテンを開閉する際にコツが要ります。
シンプルなアイアンレールならKURASIKUがおすすめ
値段が高くてもやっぱりアイアンレールがほしい!と思ったあなた。
特にリネンやコットンなど天然素材のカーテンや生地を吊りたいという方には、やはりシンプルを極めたアイアンレールがおすすめです。
KURASIKUのアイアンレールは自然素材のカーテンに合うように独自で鉄工所の職人さんと開発したものです。
それ自体に確かな存在感があり、カーテンレールとしてはもちろん、小物や植物を吊ったりするだけでインテリアとして十分な機能をもっています。
KURASIKUのアイアンレールはツヤなしのマットな質感と漆黒のカラー。強度ギリギリを追求した細くてシンプルなフォルムが大きな特徴のひとつです。
無垢の鉄の質感をそのままに、手仕事でシンプルに仕上げたアイアンのカーテンレールなんです。
KURASIKU(クラシク)の「アイアンレール」はシングルとダブルの2種類あります。シングルは1枚用、ダブルは2枚用です。
ランナーが付いていないので、KURASIKUのカーテンの生地を掛ける時は、布のリボンやボタンストラップ、リングなど専用のパーツを使いましょう。
アイアンレールを使った3つのコーディネート例
さて、ここでアイアンカーテンレールを使ったカーテンのかけ方を3つご紹介します。
- アイアンレール「シングルタイプ」のみ
- アイアンレール「シングルタイプ」+機能レール
- アイアンレール「ダブルタイプ」のみ
それぞれについて下に詳しくご説明します。
1・アイアンレール「シングル」タイプのみ
カーテンは、2種類掛けるものと思っている方も多いと思いますが、日差しや人通りが気にならない部屋なら、お気に入りの生地1枚で十分です。
生地の透け具合を気にせず1枚の生地を掛けて、素材の風合いを思い切り楽しんでください。
例えば日当たりが悪い部屋ならリネン100の生地「エブリ」を1枚でさらりと掛けたり、中あまり人の出入りがない部屋なら中厚以上の生地を1枚掛けたり。
もし取り付け後、やはり2種類掛けたいと思ったら、機能レールをプラスして次の2の掛け方がおすすめです。
2・アイアンレール「シングルタイプ」+機能レール
窓枠内にスタンダードな機能レールを付けて、窓枠外にアイアンカーテンレールを取り付けるスタイルです。
こちらのコーディネートのメリットは、
- 機能レールに付属したランナーを使うことでレースの開閉がしやすくなる
- アイアンレールの美しさが際立つ
- 生地とレールをつなげるリボンなどのパーツが映える
という点です。
人の出入りが多い掃き出し窓は特にこのスタイルがおすすめです。
KURASIKUのカーテンの場合は、機能レールにつけるカーテンはシンプルに「リング」で掛けることをおすすめします。
3・アイアンレール「ダブルタイプ」のみ
アイアン2本をひとつにしたレールで、そのまま薄地と厚地の2枚をかけられます。
KURASIKUのカーテンを掛ける場合は、前後でパーツが重なってしまうので、パーツの選び方や結び方に次のような工夫をするのがおすすめです。
例えば上の画像のようにパーツの色を前後で変え、あえてメリハリを出すコーディネート。
または、下の画像のようにレースはリングでシンプルに掛け、手前のカーテンで遊ぶコーディネート。
こちらのコーディネートはカーテンを1つ飛ばしに取り付けて(通常は8つのボタンホールがあるところ、4つのみ使用する)生地にたるみを出して、後ろのカーテンが見えるようなコーディネートも素敵ですよ。
ただ、この場合は前後で同じ生地サイズを購入すると、パーツが違うことで掛けた時の丈感が変わることが多いので、腰高窓におすすめです。
(掃き出し窓の場合、前後の生地丈を同じにしたい場合は同じパーツを使用したほうがベター)
白リネンカーテンはリングを使用。チェック柄「ナンナイエロー」はボタンストラップを使用。同じ生地サイズでも使用するパーツが違うので裾の丈感が少し変わります。
いかがでしたか?
アイアンのカーテンレールはどんなインテリアにも合わせやすく、それだけで部屋の雰囲気をおしゃれにする力を秘めています。
ヴィンテージ、北欧、モダン、ナチュラル、ボタニカル......こだわりのインテリアにぜひ合わせてみてくださいね。