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ミイラも心地よい?麻素材

麻は人類が作り出した最古の布

こんにちは企画担当のkataです。
今回は前回の綿素材に続き、麻素材の種類や特徴について書きたいと思います。

麻の歴史は古く、3万4千年前の洞窟から麻の繊維が見つかっており、
古代エジプトでは神事の衣装やミイラを巻いていた布が麻だったそうです。
麻は人類が作り出した最古の布なのです!

現代の日本ではまとめて『麻』と表記されますが、
実は麻の植物は大きく亜麻(リネン)と苧麻(ラミー)に分かれます。
その他、大麻(ヘンプ)や黄麻(ジュート)が有名です。

美しいリネンの花(花と緑の図鑑より)

中世ヨーロッパのリネンの手紡ぎの様子 日本麻紡績協会より

リネン

産地は主にフランスやベルギー、ロシア、中国など
比較的寒い気候の地域で栽培されています。

特にヨーロッパでは中世の頃からベッドリネンやテーブルリネン、肌着など、
ライフスタイルに欠かせない存在で、
母から娘へ代々受け継がれていったそうです。
大切に使い込まれてきたアンティークリネンの雰囲気は格別なものがあります。

アンティークリネンのシーツ

ラミーとヘンプ

アジア全域の亜熱帯地方で栽培されました。
日本では江戸時代位までは麻と言えばヘンプ(大麻)でした。
ご存知のように現在では栽培を禁止されている大麻ですが、
ラミー(苧麻)と共に、日常着や蚊帳などにも使われ、
とても身近な素材だったようです。

ラミーは現在でも中国、フィリピン、ブラジルなどで栽培されています。

藍染の大麻(おおあさ)

ジュート

インドやバングラディッシュが産地で、大変丈夫な特徴があることから、
穀物や香辛料、コーヒー豆の保存袋に最適で、
またショッピングバッグ、ラグ、ロープなど用途も幅広く使用されています。

コーヒー豆の袋  Wikipediaより

麻素材の特徴

天然繊維の中で最も強靭な繊維で、シャリ感や張り感があるので、
見た目にも肌触りも爽やかな涼感を与えてくれます。
また、吸熱、発散性があるので、水分を吸っても、すぐ乾くという特徴があり、
多湿な地域には特に最適な素材です。

さらに、使い込むほどに独特の風合いが増してくるという特典付き。
この特徴を踏まえると、ミイラさんにとってもきっと心地よい繊維だったのでしょうね。

土に還る植物性の素材であること

KURASIKUでは、麻100%素材(詳しくはリネン)と、
綿麻素材(麻52%綿48%)を採用しています。

麻の繊維は洗濯にも強く、早く乾きますので、じゃぶじゃぶ洗って、
ぜひアイロンがけをせず、しわのままの素材感を楽しんでいただけたらと思います。
(畳みじわなど強いしわがついてしまった時には
アイロンの蒸気に当てて伸ばしてください)

役目を終えた後も、化学繊維と違って、植物性の繊維なので、
麻も綿も土に還ることができます。
これからの時代、環境にやさしい植物性の素材はますます活躍しそうですね。

もっと詳しく知りたい方は下記サイトをご覧ください。

参照文献→日本麻紡績協会