綿は棉(ワタ)という植物
こんにちは、企画担当のkataです。
今回は身近にあるけれど、案外よく知られていない、
綿(メン)素材の歴史や特徴について書きたいと思います。
綿(メン)素材は当たり前ですが、植物からできています。
みなさまも見たことがあると思いますが、
あのフワフワのコットンボール、棉(ワタ)です。
棉(ワタ)はアオイ科の植物で、主に熱帯地方で栽培されています。
収穫された棉(ワタ)はフワフワの綿(メン)、種子、
その他の繊維に選別され、フワフワの部分だけが、紡績されて綿の糸になります。
種子は食用油に使われたりするそうですよ。
8000年前から栽培されていた?
古くは8000年前にはメキシコで木綿栽培の痕跡が見つかっているとか。
その当時は野生の棉を栽培していたそうです。
インドでは7000年前から各家庭で糸を紡ぎ、機織りをしていたそう。
すごい歴史ですね!
今でもインドの手紡ぎ手織りの綿織物は、カディコットンとして有名です。
その当時、欧州ではインド地方には「ウールのなる木」があると噂されていたそうです。
当時の人たちの想像力は面白いですよね。
本格的な生産が始まったのは1700年代のイギリスの産業革命後、
それまでは手紬だった綿の糸を機械で生産するようになりました。
そうして、綿素材は世界中で親しまれていったのですね。
肌着から帆布まで、人の肌に寄り添ってくれる素材
現代では、綿素材は多くの製品で使用されています。
代表的なものはタオルやガーゼ、肌着類、シャツ類、ジーンズ、シーツなど。
私たちの生活になくてはならない製品ばかりです。
綿蘇材の特徴としては吸水性が高く肌触りが良いので、肌にやさしい。
そして通気性もいいのに保温性も高いのです。
織り方によっても特徴が変わり、タオルやガーゼなど
密度を甘く織ったものだと、空気をよく含み、ふっくらした風合いになり、
太番手の糸で高密度に織ると、ジーンズのように丈夫な生地になります。
帆布や柔道着なんかも強度の高い綿素材の一つです。
綿素材は私たちの生活に寄り添ってくれている一番身近な素材。
KURASIKUの製品も綿素材メインでお作りしています。
みなさまの生活の一部として馴染んでゆけたら幸いです。