押入れカーテンのメリットとデメリット
まずは押入れカーテンを取付けるか襖のままにするか迷っている方のために、押入れカーテンのメリットとデメリットを整理してみましょう。
押入れカーテンのメリット
- 和のイメージをオシャレに変えられる
- 押入れスペースを最大限活用できる
- 開閉がスムーズで使いやすい
1.和のイメージをオシャレに変えられる
襖はどうしても和風のイメージになりますが、開放してオシャレな押入れカーテンを取付けることで、ただの収納場所を見せるインテリアへと変えることができます。また、生地の色や素材を吟味すれば壁と一体化したようにすっきり見せることも可能です。
2.押入れスペースを最大限活用できる
襖のある押入れなら、物を上に積むような縦収納しかできませんが、押入れカーテンにするとハンガーがけの服を並べて吊るなど横収納も可能。アイディアによっては、何かを作業する場所になったり、デスクになったりと活用方法も無限大です。
3.開閉がスムーズで使いやすい
襖の場合、開ける時はどちらかに襖をよせるので、襖1枚分しか開口部分がありません。一方、押入れカーテンにすれば襖2枚分を常に開放しておけるので、収納量は変わらなくても収納物を取り出しやすくなります。
押入れカーテンのデメリット
- 襖をとっておく必要がある
- 基本的には常に整頓しておいた方が良い
- 設置のために壁や建具に穴をあける場合がある
1.襖をとっておく必要がある
賃貸の場合は特に、取り外した襖をとっておく必要があり、スペースに困る可能性もあります。あらかじめ想定しておきましょう。
2.基本的には常に整頓しておいた方が良い
オシャレな押入れカーテンも、収納物が押入れからはみ出ているとしなやかな布感が台無しに。閉めてしまえば全く中が分からない襖と違い、押入れカーテンの場合は日頃から押入れの中を整頓しておく必要はありそうです。
3.設置のために壁や建具に穴をあける場合がある
押入れカーテンの取り付け方法はあとでご紹介しますが、毎日物を出し入れしても落下しない工夫は必ず必要。そのためには建具や壁に穴をあける必要がある場合があります。
押入れカーテンの生地の選び方
素材は自然素材(天然素材)が断然オシャレ!
押入れは、風の通りがなく湿気がこもりやすいため、昔から無垢材の建具が使われていることが多く、そんな押入れに良く合うカーテンは、同じ天然素材(自然素材)の生地を選んだほうが断然おしゃれな雰囲気にコーディネートできます。
圧迫感が気になるなら透け感のある生地を
押入れのある部屋が狭くて、押入れカーテンによる圧迫感がないようにしたいという方は、比較的透け感のあるカーテンを選ぶのが◎。
どんなに薄手の生地でも、押入れの中で照明でもつけない限り、「中が丸見え」ということはほぼありませんのでご安心を。間違っても遮光カーテンなどの厚地カーテンは避けたほうがベターです。特に突っ張り棒で吊りたいという方は、厚地だと生地の重さが重くなり落下のリスクが高くなるので、それも気になりますよね。
消臭&UVカット&調湿機能があると◎
押入れの中には、洋服や布団、バッグなどの布製品を入れておくことが多いと思います。布や革製品はニオイが移りやすいので、押入れがキッチンに近い場合は、消臭機能を備えた生地を選ぶのがいいでしょう。機能カーテンといえばポリエステル?と思う方もいるかもしれませんが、天然素材(自然素材)のカーテンは、自然の植物本来がもっている優れた機能が備わったものが多いので要チェックです!
また、UVカット機能や調湿機能もおすすめ。窓からの日差しが直接当たらずとも、布製品は部屋の照明だけでも日々色あせしていきます。さらに押入れはどうしても湿気がこもりやすくカビが繁殖しやすい場所でもあるので、天然素材(自然素材)の調湿機能を活かしましょう。
色は壁の色に合わせるか、白・生成りを選ぶのが無難
色はお好みですが、インテリアに違和感なく溶け込ませたいなら、壁と似た色または清潔感のある白や生成り色を選ぶのが無難です。アクセントとして用いたいなら、自然素材の生地がもつナチュラルな雰囲気がなくならない範囲で色遊びをしてみましょう。原色よりは比較的グレイッシュな色合いを選ぶと和室には馴染みやすくなります。
ヒダのないフラットなカーテンを
通常窓にかけるカーテンは上部にタックがあり、1.5倍、2倍といったヒダがあります。このヒダ感は、オシャレにしたい押入れが逆に重たく古臭いイメージになりがちです。押入れカーテンには、ヒダのないフラットなスタイルのものを選びましょう。
洗えないカーテンはNG
衣服等がある場所は必然的にホコリが多くなりがちです。そのため定期的に洗濯できるカーテンを選ぶのがベター。アコーディオンカーテンやロールスクリーン、意匠性が高くて洗えないような生地は選ばないようにしましょう。
押入れカーテンの吊り方・かけ方
開閉するなら"落ちない"が鉄則
最もコストをかけずに手軽に吊る方法は、やはり突っ張り棒。でも押入れの幅は170㎝以上あることが多いので、強固に突っ張ってくれるアイテムを探すのは案外難しいものです。
最も安心なのは、カーテンレールを取付けること。できるだけ存在感のない、シンプルなものを選ぶとオシャレにコーディネートできます。
それでも突っ張り棒!なら落下防止のU字フックを
それでもコストをできるだけかけたくないから突っ張り棒がいい!という方は、落下防止として、棒の両端にU字フックを取付けると安心。ちなみに落下の危険性が少ない、極太の突っ張り棒もあるのですが、天然素材(自然素材)のカーテンを使う場合、繊細な生地感の雰囲気が台無しになりがちです。カーテンの素材を生かすなら、細く長い突っ張り棒を購入し、落下したり、しなってしまったりしないよう、棒の両端、さらに真ん中へのU字フックの取付けを検討してみましょう。
閉めてもいない、開いてもいない、曖昧さもアリ
また、押入れの枠に画鋲などで直接カーテンを固定するのもオシャレです。穴が気になる場合は、穴が目立ちにくい画鋲があるのでチェックを。
普段から閉め切らず、曖昧に明けた状態をキープしておくと、開閉の手間が省けるだけでなく、素敵な"見せる収納"を演出できておすすめです。いつも押入れを整頓しておける方にぜひ。
幅が広い押入れをしっかり隠したなら両開きもOK
押入れの幅はだいたい160~180㎝が多いようです。「しっかり押入れの中身を隠したい」という方は、窓カーテンのように中央から左右にひらく両開きスタイルにするのもアリ。ただしこの場合、生地が2枚分になり重量が重くなるので、突っ張り棒は避けたほうがよさそうです。
押入れカーテンのサイズの選び方
丈は長すぎないほうがベター
押入れカーテンのサイズについてはお好みにもよりますが、基本的には長すぎないのがおすすめ。
窓のカーテンと違って、押入れは、基本毎日のように何かを出し入れする場所。機能的で使いやすい押入れカーテンでないとストレスが溜まります。
丈が長いと踏んでしまったり、ペットや小さいお子様がいると引っ張って落ちてしまったりする可能性もあり、ひきずるような丈は避けたほうがよさそうです。
「押入れの中身をしっかり隠したい」という方は、床から1~5㎝程度の丈感がベスト。
ラフな吊り方に挑戦する上級者なら丈と幅短めもアリ
「押入れをおしゃれに見せたい」という方は、むしろ丈を短めにし、生地の吊り方も数か所または生地の両端だけにポイントを絞ってラフ感を出すとオシャレに仕上がります。
洗濯縮みを計算に入れるのを忘れずに
とはいっても、天然素材(自然素材)の押入れカーテンは、最初の洗濯で2~4%程度縮むものが大半。例えば1m四方の生地なら96㎝~98㎝四方になるということです。こういった点を考慮してサイズ選びをしてみましょう。
オシャレな押入れカーテンおすすめ3選
それでは、これまで紹介した、押入れカーテンにおすすめの素材、機能、色合いなどの条件を満たすカーテンをご紹介します。
1|KURASIKU 和紙100%「kami-かみ」
商品名 | kami無垢 |
素材 | 和紙100% |
機能 | 調湿性、消臭性、UVカット、抗菌性 |
カラー展開 | 白茶、灰藤 |
サイズ |
巾150㎝×丈120、140、180、200、220、240㎝ |
強度と柔軟性をもたせるために天日干しで乾燥させたり、一度織った生地をほどいて再び糸にしたりと、研究しつくされた特殊な製法によって優れた特性を生み出した布。和にも洋にも合うシンプルを極めた超機能性テキスタイル。真っさらなスノーホワイト色なので、布巾のような清潔感があります。
間仕切りカーテン kami 無垢(薄地)和紙100% - 間仕切り・目隠しカーテン madomo | KURASIKU(クラシク)
2|KURASIKU 綿×大麻100%「ooasa-おおあさ」
商品名 | ooasa 麻色 |
素材 | 大麻+綿100% |
機能 | 消臭性、UVカット |
カラー展開 | 柿渋 |
サイズ |
巾150㎝×丈120、140、180、200、220、240㎝ |
縄文時代から稲作と同様に民衆の暮らしに根付いていた農作物でありながら、近年はほとんど国内で流通していない幻の麻「大麻」のテキスタイル。大麻繊維の繊細な表情とテクスチャが1枚あるだけで、映える押入れが作れます。
https://www.makuake.com/project/ooasa/
※2024/4/19まではクラウドファンディングMakuake限定で販売
3|KURASIKU リネン100%「エブリ」
商品名 | エブリ スノー |
素材 | 麻100% |
機能 | - |
カラー展開 | クリーム、ストーン 他12種類 |
サイズ |
巾150㎝×丈120、140、180、200、220、240㎝ |
ガーゼのような粗目の生地感で、スッキリとあいまいに目隠ししてくれる押入れカーテン。リネンらしい清涼感とハリ感がインテリアの質を上げてくれます。
自然素材 間仕切りカーテン エブリ スノー(旧ホワイト) 麻100% - 間仕切り・目隠しカーテン madomo | KURASIKU(クラシク)
押入れカーテンのお手入れ方法
洗濯の方法
押入れカーテンの洗濯方法は、その素材によって異なりますが、大半は手洗いを推奨しています。洗剤は使っても問題ありません。
押入れカーテンはロールスクリーンがいい?
ここまで、押入れカーテンについてご紹介してきましたが、新築などの収納スペースの目隠しでよく使われている「ロールスクリーン」カーテンについても触れておきたいと思います。
【メリット】
- スタイリッシュな雰囲気になる
ロールスクリーンのメリットはヒダの全くないスッキリ感。また、素材もポリエステルでテクスチャもシンプル。布感がないので、よりスタイリッシュな雰囲気になります。
【デメリット】
- 上下の開放なので急いでいる時は面倒
- ロールスクリーンは洗えない
- ナチュラルなインテリアには合わせにくい
- 取付けには金具を指す穴が必要。賃貸にはNG
上下の開閉なので急いでいる時は面倒
ロールスクリーンは、左右に開閉する布カーテンとは違い、上下に開閉するタイプ。サイドにあるチェーンを調整したり(チェーン式)、最下の真ん中にある取っ手を引いたり(プルコード式)して開閉します。そのため、急いでいる時などは面倒だと思うことも多く、閉まっているところを横の隙間から何かを取り出すようなことを繰り返すと、早く壊れる可能性が高くなるので注意が必要です。
ロールスクリーンは洗えない
前述のとおり、押入れは布製品や布団を入れることが多いため、比較的ホコリが出やすい場所になります。そのため定期的な洗濯は欠かせず、洗えないものはあまりおすすめできません。
ナチュラルなインテリアには合わせにくい
ロールスクリーンはスムーズに生地が巻き付くよう、素材や風合いがポリエステルらしいツルっとしたものが多く、スタイリッシュである反面、ナチュラルなインテリアにはあまり合いません。
取付けには金具を指す穴が必要。賃貸にはNG
ロールスクリーンの取付けには金具が必要で、必ず壁に穴をあける必要あります。また押入れの場合、生地の幅も丈も比較的大きいものをオーダーする必要があるので、重量が重くなりがち。取り付け箇所に下地があるかどうかも確認が必要です。
押入れのカーテン選びに困ったらご相談ください
押入れは、有効活用すれば収納スペースが大きく広がるだけではなく、カーテンによってはただの収納場所になるか、インテリアをセンスアップするお気に入りのスペースになるかが決まってくるといっても過言ではありません。
同時に実用性も兼ねる必要もあるので、購入前にはぜひ専門スタッフに相談してみましょう。
私たち自然素材100%のテキスタイルを扱う「KURASIKU(クラシク)」は、LINEで簡単&スムーズな接客を行っていますので、お気軽にご相談ください。
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