和紙糸を100%使用した「kami(カミ)」は、和紙本来がもっている調湿性、抗菌性、UVカット等の優れた機能を備え、さらに熟練の職人たちの手仕事によって和紙糸とは思えないしっとりとした風合いを叶えた唯一無二のテキスタイルです。
和紙100%のしなやかな布。障子のような風情のある美しさ
和紙は、古来より神々に献上され、神聖なものとして扱われてきました。その歴史が語っているように、和紙100%の糸で織り上げた「kami」には、障子に似た凛とした品の良さが備わっています。
ただそこに吊ってあるだけで微妙な光の濃淡を奏で、時にさまざまな影をゆらりゆらりと映し出す。そして外からの視線を遮ったまま、透過した光をやわらかく拡散し、優しくふくらみのあるものとなって空間と調和させます。
和紙の布というと、紙らしいハリ感や、ざらざらした肌触りをイメージする人も多いと思いますが、『kami』は絹のように繊細で艶やかな独特の表情をもっています。触ってみてもチクチクするような違和感はありません。
世界最高水準の安全な繊維製品の証として「エコテックスⓇスタンダード100」を認証。最も厳しい認証クラスで、赤ちゃんの肌着レベルの安全性を認められています。
調湿、抗菌、消臭、UVカットなど他素材を圧倒する機能性
和紙繊維の原料は、マニラ麻の葉鞘(ようしょう)から抽出した繊維で、茎を守るためにもともと調湿性や抗菌、紫外線カットなどの自然の機能が備わっており、その効果は加工された和紙にも引き継がれています。
さらに、独自の撚りを加えることで無数の孔のある状態が作られ、重層的に絡み合った複雑な構造が生成され、この構造が他の和紙糸にはない、優れた特性を生み出します。
【調湿性について】
【消臭性について】
【抗菌性について】
UVカット率にいたっては、93%という、機能カーテンと同等もしくはそれ以上の機能が認められています。しかも洗えば洗うほど機能が向上していくという調査結果もでています。(上のグラフ参照)
優れた生分解性をもったサスティナブルな素材
特殊な製造方法で作られる障子布『kami』は、土に敷くと数か月で土に還るという生分解性をもっています。
さらに 微生物バイオマス量を増加させ、土を微生物いっぱいの健康な有機の土に変えてくれる働きもあります。例えば野菜を植えた畑にこの布をかぶせて放置しておくと、土壌微生物が増え、活性化し、栄養価の高い作物が育ちます。
1・無垢 (むく) ※薄地 14,960円~
神秘的なほどに純真無垢な白。絹のように繊細でしっとりとした質感。
2・白茶(しらちゃ) ※薄地 14,960円~
コーヒーの搾りかすで天然染めしています。
フラットな光では薄いベージュのような色合いに見えますが、光のコントラストによっては土壁のような深みのある表情も愉しめます。
3・白茶(しらちゃ) ※厚地 14,960円~
こちらも珈琲の残りかすで染めたお色です。
やや厚地ですが、ほどよく光を通します。
4・灰藤(はいふじ) ※厚地 14,960円~
アロニアで天然染めしています。
もともと紫は高貴な色。和紙との相性の良い、洗練された雰囲気があります。
※白茶、灰藤はいずれも天然染めのため、多少の色ムラが生じる場合がありますが、それも生きている証拠です。独特の風合いとしてお愉しみください。
「kami」には、プラスチックフックは付いていません。
生地の上部に8つのホールがあいていますので、その穴に、セットで付属している「共紐」を通して吊ります。
本体の布と同じ布を使い、高い縫製技術によって幅4mmに仕上げたシンプルな紐です。生地1枚につき共紐は1セット付属していますので、別途購入の必要はありません。(幅4mm×長さ40㎝×8本)
もっと個性的なコーディネートを楽しみたい方に、吊りスタイルの応用として、別途3種類のパーツもご用意しました。オプションでご購入ください。
1・革紐
色合いが徐々に濃くなっていく、本革本来の経年変化を楽しめます。(幅3mm×長さ40㎝×8本)※本体生地1枚分。
2・針葉樹紐
針葉樹の樹脂が原料。よく見ると白っぽい植物の繊維を感じる環境にやさしい素材です。(幅3mm×長さ40㎝×8本)※本体生地1枚分。
3・S字フック
レールのランナーを使って吊るす場合に使用。短時間で楽にセットできます。(幅15mm×高さ3㎝×8個セット)※本体生地1枚分
※「S字フック」は小さいため、突っ張り棒には使用できない場合があります。
『kami』は、オーダーでなく「幅150㎝×丈6サイズ」の既成サイズ展開です。丈6サイズは、120㎝、140㎝、180㎝、200㎝、220㎝、240㎝。
生地につなげる紐の長さを調整すれば、どんな場所(窓)にもお好みの長さに吊ることができます。例えばカーテンレールの幅が150cm以下の場合、間仕切りする場所の幅が60㎝以下の場合は、生地の端を折りたたむことで調整可能です。
【カーテンの場合のサイズ選びの目安表】
『kami』には、カーテン、間仕切り、といった、何に使うという概念自体がありません。あなたのアイディアで、どこにでも、どんな風にでも吊ることができて、むしろその "あそび" こそが、空間を豊かにするエネルギーになります。
(写真上)生地の両端に2本だけ紐を通して、左右アシンメトリーに吊った例
(写真上)左右で生地の色を変えたコーディネート
(写真上)少し生地を引きずように吊ったカーテン
布の両サイドには1つひとつ表情の違う、天然あこや貝のボタンが付いています。このボタンを裏側についたボタンループに引っ掛けると、さまざまなスタイルのアレンジが愉しめます。
(写真上)生地をたくし上げることができるシェード風のアレンジ。