自然素材に包まれて癒される畳の魅力
直に座ったり、ごろんと横になったり、子どもの頃から慣れ親しんだ「畳」。
洋室が定着し、お家の床のほとんどがフローリングになっても、
どこかに畳のスペースが欲しいと思いませんか?
日本固有の敷物である「畳」は、古くからこの地の自然・風土の中で育まれ、
私たちの生活様式を支えてきました。
畳特有の感触や香りがもたらす安らぎは、きっと誰もが感じたことのあるものですよね。
天然素材なので身体にも環境にも優しいのはもちろんですが、
空気中の有害な化学物質を吸収して浄化したり、温度や湿度を調節したりとさまざまな機能を持ち、
夏でも冬でも常にお部屋を心地良い空間にしてくれます。
い草は熊本県産が国内生産量の約9割を占めていますが、一般に普及している畳の多くは外国産が使われています。
そのため、熊本のい草から作られた畳は2割程度しか市場に出回っておらず、
中でも厳選されたものは高級・最高級品とされています。
熊本のい草は、徹底した土壌管理により高品質に育ちます。
さらに、収穫したい草を国産の天然染土で泥染めし、時間をかけて乾燥させることで、
特有の香りや性能がより際立ち、青く新鮮な状態を保つこともできます。
農家さんたちの苦労なくして良いい草は生まれないのです。
ライフスタイルや用途に合った、最適な畳を長く使えるように
畳は、土台となる「畳床(たたみどこ)」、表面の「畳表(たたみおもて)」、フチ部分の「畳縁(たたみべり)」で構成され、これらを縫い合わせることで完成します。
今は機械縫いが一般的になっているそうですが、昔ながらの手縫いで製作することも。
質感や厚みをその手で確かめながら一針一針丁寧に締め上げていくため、大変な労力と時間がかかります。
しかし、その分ハリがあって美しく、機械縫いでは出せない味わいのある逸品に仕上がります。
せっかく畳を新調したなら、大切に使い続けたいですよね。
こまめに掃除をして清潔を保つのが基本ですが、畳は再利用も可能。
畳床はそのままに、畳表を裏にして張り直す「裏返し」や
新しい畳表に張り替えて表面をキレイにする「表替え」といったメンテナンスを施してみましょう。
これで愛着のある畳と長く暮らせるうえ、エコにもつながりますよ。
和室とリビングを心地よくつなぐピンクベージュのリネンカーテン>>>
床には畳、窓辺にはリネンの布。自然素材のある暮らしは心地いい
最近では、扱いやすい人工素材の畳や置くだけの畳など、ライフスタイルの変化に対応した畳も登場しています。
マットのように床に敷くだけで、たちまちくつろぎスペースに早変わり。
フローリングのお部屋しかないけれど畳の上で過ごしたい、という人にピッタリなアイテムです。
自然素材100%。肌馴染みのいい『KURASIKU』のクッションカバー各2200円
@[white-linen-curtain.html]
畳は、弾力性や吸音効果があるので、子どもたちの遊び場にもぴったり。
また、洗濯物を畳んだり、読書やストレッチをしたり、家事や趣味のスペースとしても活躍。
暮らしの身近なところに、自然素材そのもののインテリアを採り入れてみる。
そうすることで、心から安らげる場所を作ることができるんですね。
畳のい草の香り、リネンの布から感じる心地よい風、どちらもあなたにとってきっと
最高の癒しになるはずです。
【取材のご協力をいただいたお店】**********
鳴尾畳店(なるおたたみてん)
【住所】福井県坂井市丸岡町本町2-18
【電話】0120-760-254/0776-66-1798
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