お父さんが我が子のために開発したおにぎりシート
子どもの頃は、運動会や遠足、ピクニックなど、お弁当の定番として
いつも身近にあった「おにぎり」。
お母さんやお父さんが朝早く起きて握ってくれた、
愛情がこもったあの美味しさは忘れられませんよね。
こちらの「ONIGI*LUNCH(おにぎランチ)」なら、
海苔がパリッパリの状態でおにぎりを味わうことができますよ。
「ONIGI*LUNCH」の生みの親、福井県在住の見延さんは、
お子さんの塾通いの際にラップで包んだおにぎりを持たせていたそうですが、
カバンの中で押し潰されて形が崩れたり、食べられずに持ち帰ったりすることも多かったそう。
そんな姿を見て「がんばる我が子に美味しいおにぎりを食べてもらいたい。何かできないか......」と
考えを巡らせ、おにぎりと海苔を分けて包装できる
おにぎりシートの商品化を目指し始めました。
環境を考えておにぎりシートの素材はプラスチックでなく紙を採用
また、おにぎりシートの素材は地球環境の改善にも役立てる、"紙"を選びました。
水分を通しにくい油紙と、
表面に少しPPTフイルムが施してある分類紙製品を合わせて加工。
紙製なので土に還り、燃やすこともできるため、
環境にも優しいおにぎりシートになっています。
また、竹皮やわっぱなどと同じように、
紙は、ごはんの水分を適度に蒸発させてくれる作用があるため表面がベタベタにならず、
お米の粒感もしっかり感じられてより美味しく食べられるんだそう。
伝統工芸の越前和紙を使って風合い豊かなおにぎりシートが完成
もうひとつ、商品化に向けてこだわったのは、
福井県の伝統工芸品「越前和紙」をつかうこと。
お客さんにも和紙に携わる方が多く、衰退の危機に直面していることを知りました。
それなら「越前和紙」とコラボレーションすることで
地元福井の魅力を発信し、恩返しもできるのではと考え、
「ONIGI*LUNCH」のパッケージに越前和紙を採用することにしました。
和紙は強度や耐久性にも優れているので包装紙として再利用することもできます。
サンドイッチもおかずも包めるアウトドアに便利なマルチシートに
さらにこの紙製おにぎりシートは、おにぎりを包めるだけではありません。
サンドイッチやおかずを包んだり、
海苔を包むシートを広げてお皿やまな板代わりに使ったり、
タッパーのように食材を入れたり、
使用後はゴミ袋にしたり。
屋外でのピクニックやキャンプでも大活躍してくれます。
他にも、がんばる子どもたちへ、お世話になったあの人へ、
紙の特性を生かしてメッセージを書いて渡すのも素敵ですね。
紙製おにぎりシート「ONIGI*LUNCH」を活用して、
いつものおにぎりをもっと美味しく、もっと楽しくさせちゃいましょう。
目標はコンビニのおにぎりシートを紙に替えること
年間、約60億個も販売していると言われるコンビニおにぎり。
このパッケージを紙製の「ONIGI*LUNCH」に変えることができれば、
地球環境にとっていいのは言うまでもありません。
最近は、世界的な環境問題に対する意識の高まりもありってか、
飲食店やイベントからの問い合わせも増え、海外からの受注もあったそうです。
そして「越前和紙」を取り入れることで、
"福井の宝"である伝統工芸品を後世に伝え残していき、地域に役立てたい、と
見延さんは語ってくれました。
美味しいおにぎりが食べられるだけでなく、
地球環境や地域の伝統を守ることにもつながるおにぎりシートを通して、
たくさんの"笑顔"を生み出すことができそうですね。