自然素材100％カーテン「大麻-ooasa」

【カーテンとして】

大麻の布は、ごく普通の暮らしを営む庶民が、生業のかたわら生み出した手仕事。
使われてこそ美しさを放つ、見せるための布ではなく使うための布。常に静かで慎ましい面持ちがあり、貧しくもたくましく生きた先人達の暮らしを感じとることができます。

【目隠しとして】

自然の意思を感じられる、素朴で健康的な美しさ。
洗っても、さらしても、敷いても、多少の手荒い扱いに耐えてくれる丈夫さ。
使うことで美しく育っていく道具のように、ともに時を重ねていく悦びを感じられる布です

【間仕切りとして】

おろしたての布なのに、普段づかいの日用品や家具に溶けこんでいく順応性。
1枚の布を吊るすだけで、インテリア全体がエイジングされていくような、どこか懐かしくて安らぎのある空間へと変えてくれます。

大麻は米と同じ。暮らしに欠かせない作物だった

今回私たちが挑戦したのは、縄文時代から稲作と同じく人々の暮らしを支えてきた農作物「大麻」。かつては日用品や着物の多くに使われ、民衆の暮らしに深く根付いていた素材。本来”リネン”とは麻全般を指しますが、ほんの数十年前まで日本では、麻といえば大麻のことを意味していたほどメジャーな存在でした。※大麻は一般的に「ヘンプ」とも呼ばれます。

漁業の網に使われたほどの耐水・耐久性

大麻糸はかつて漁の網や下駄の鼻緒に用いられていたほど強靭な繊維で、耐水・耐久性にも優れた素材。
さらに吸湿、吸汗性、速乾性、抗菌性などあらゆる自然の機能も持ち合わせた無類の万能素材です。

大麻と綿のハイブリッドで織る『ooasa』

＜生地スペック＞
素材 ：大麻 、綿
生地（織り）：平織

カラー展開は大麻繊維そのものの色「麻色（あさいろ）」（写真上）と、柿渋で染めた「柿渋（かきしぶ）」（写真下）。
どちらも綿を混合することでテキスタイルとしてのやわらかな風合いを求めました。

石油に代わる大注目のバイオマス資源

大麻は種をまいてから100日で収穫できるため、同じ土地で違う農作物の栽培が可能。
しかも土壌改良する力があり栄養価の高いものが育つといわれており、石油に代わるバイオマス資源として再び注目されている素材です。

なのに今、国産大麻が存続の危機に

産業大麻の需要が世界中で高まっているにもかかわらず、国産大麻の農家は衰退の一途。
現在国産の大麻繊維は入手が不可能です。（「ooasa」の大麻糸も中国産）循環型社会の未来を担う大麻の魅力を多くの人に知ってもらうきっかけになればと願っています。

柿渋は天然の防水・防虫・防腐剤

柿渋染めは究極の草木染めともいわれるほど高い機能があり、漁業の網に使われた麻や綿糸に腐蝕防止として使っていたほど。
近年は、有害物質の吸着やウイルスの不活性化も注目され、ホルムアルデヒド対策として壁紙への利用も増えています。

「ooasa」は、オーダーでなく「幅150㎝×丈６サイズ」の既製サイズ展開です。
丈６サイズは、120㎝、140㎝、180㎝、200㎝、220㎝、240㎝

プラスチックフックはなく、生地の上部にあいた８つのホールに、セットで付属している「共紐」を通して吊ります。
生地につなげる紐の長さを調整すれば、お好みの長さに吊ることができます。
革紐をレールに直接結びつけても、レールに走っているランナーの穴に通してもOK。

吊る場所の幅が狭い場合は、生地の端を折って使用できますし、窓幅が約3ｍ以上の場合はボタンホールを重ねて数枚連ねて吊ることもできます。

もっと個性的なコーディネートを楽しみたい方に

オプションで個性的な３つのパーツもご用意しています。
※こちらは別途単品購入が必要です。また共紐との併用はできませんのでご注意ください。

【S字フック】幅15mm×高さ3㎝×8個セット　※本体生地１枚分
レールのランナーを使って吊るす場合に使用。短時間で楽にセットできます。

【針葉樹紐】幅3mm×長さ40cm×8本　※本体生地1枚分
針葉樹の樹脂が原料。よく見ると白っぽい植物の繊維を感じる環境にやさしい素材です。

【革紐】幅4mm×長さ35㎝×8本　※本体生地１枚分
色合いが徐々に濃くなっていく、本革本来の経年変化を楽しめます。

生地名：「ooasa(おおあさ)」

サイズ：既製6サイズ
(巾150cm×丈120cm・140cm・180cm・200cm・220cm・240cm)

付属品パーツ：共紐 8本

オプションパーツ：革紐8本／針葉樹紐8本／S字フック8個

原料：タテ…綿100％ヨコ…大麻50％綿50％　

自然には美しいものがあふれている

私たちKURASIKUは100％自然素材のテキスタイルを展開するブランドです。

綿、麻、和紙、竹、そして大麻。

今世の中にない、新しい自然の素材を開拓してきた私たちがこだわり続けていること。

それは「自然のものをできるだけ自然のままで」ものづくりをするということ。

生命体が本来もっている優れた機能も、縮みやムラといった味わいも、すべて生きているものだからこその魅力であり、美しさでもあります。

自然のものは、枯れていても、色褪せても、どれもずっと美しいのです。

その本来の美しさに人の手を加えずありのままにお届けしたい。

そして「いいな、きれいだな、美しいな」と心が躍るような喜びを、お一人おひとりがもつ感性に響かせることができたら。

そう願っています。